壊れた日本国のようす

まえのブログ記事で、福島第一原発爆発の結果、日本という国が壊れてしまったとぼくはおもうと書きました。そのことは、日々ますます確信してきています。

 日本国家のありかたは、日本国憲法によってきめられています。だから、日本という国が壊れたというのは、日本国憲法が壊れた、というのとおなじです。日本国という国家システムが壊れたということです。

 日本という国の成り立ちは、第2次世界大戦の敗戦とアメリカ軍による占領の結果、非常にややこしいことになっていますが、それでも、わたしたち国民は、じぶんたちが日本国という独立国家の国民であることをずっと信じてきました。その国家が壊れてなくなったなら、わたしたちはもう日本国民ではないのです。としたら、わたしたちは無国籍者として無法地帯のど真ん中にいきているのでしょうか?いえいえそうではありません。日本国がなくなったので、それによってかくされていたある国家が目の前に現れてきました。アメリカ合衆国です。

 そこで、いまの日本国の様子を、すこしかんがえてみたいとおもいます。

 まず、いままでの日本の国家権力の最も重要な根拠であった原発があのようにあからさまに大事故をおこして、日本列島だけでなく、地球全体にとって取り返しがつかないようなことになってしまったということが、一番の根っこにあります。そこで、日本列島においては、もはや、原子力エネルギーを根本にする権力は存在できないことがあきらかになりました。したがって、いままでの国家権力をにぎっていた人々は、じぶんたちにはじつはもう権力の実体的な根拠がないことを知ってしまったのです。だから、日本国家がもうすでに壊れてしまったという事実を最初に認識したひとたちは、日本国の権力を握っているひとたち、権力者たちです。このひとたちは、日本国の崩壊は日本国憲法の崩壊とおなじであることを知っているので、この時点で、日本国憲法はもうすでにないものであることを認識したとおもいます。

 そのような権力者たちがさらに権力の座にあり続けるには、どのような方法があるでしょうか?まず最初におもいつくのが、破滅を覚悟で、原子力を権力の根幹に再びすえるということです。しかし、それはもう日本列島においては不可能だということが国民にしれてしまったので、もしそれでもそれを推し進めようとするならば、無法で実行しなければなりません。ところがもうすでに日本国憲法は壊れてなくなってしまったことを認識しているかれら権力者たちは、それをとめる法がないので、なんの躊躇もなくそれを実行できるのです。それが現在わたしたちが目にしている原発再稼働やもんじゅ継続のうごきです。つまり、めちゃくちゃなことがまかりとおるのです。その結果、近い将来あたらしい日本国の政府ができて、原発をなくさないかぎり、かならず、原発の大事故がおこり、今度こそ、日本国家だけではなしに、日本国土とそこにすむ人間をふくむいきものがほろびるのです。

 とはいうものの、現実の原子力技術は、福島原発事故によってあきらかなように、日本の権力者たちの望むような高度なものではありません。事故がおこれば、なにもできないということが、これほどはっきりと目の前にしめされているので、たとえ原発を再稼働しても、もはやそれは権力の根拠とはなりえないのです。原発を背景に、実質原子爆弾を作っていても、事故ではなくても、ほんの簡単なテロによって、原発が大爆発をおこすことをかんがえると、もはや日本での原子力は権力の源とはなりえないのです。

 そこでこれらの権力者たちは、日本国を支配しているアメリカ合衆国、あるいは、その軍隊に、あからさまに隷属することによって、日本のひとびとを支配し、アメリカ合衆国、あるいは、それをうごかしている世界の権力者による、世界のひとびとの支配の手先となることを選ぶしかないのです。

 だから、もう、なにも隠すことはなく、隠す努力も必要ありません。秘密保護法は、なにも隠すものはないということとおなじことで、秘密であるということによって、ひとびとに公然とそれが意味することを示しているのです。つまり、日本の権力者たちは、もうなにもできず、真の権力者たちのいうがままに行動するので、日本のひとびとに説明する必要がないからです。説明しない、ということが、秘密ということです。

 あらゆる分野で、権力とつながっているひとびとが、首尾一貫性をうしない、支離滅裂になり、しかも、それを取り繕うことをしなくなります。取り繕うことが、できないからです。そして、これら権力者とそれに連なるひとびとがやる唯一のことは、日本のひとびとを支配する体制を完成させていくことです。

 これが、いまの日本の現状だとおもいます。

 そこでわたしたちは覚悟をきめて、これらのことが進行していくことに絶望せず、あたらしい社会をつくっていくことです。それは、以前に虹の戦士について書いたように、着実に始まっています。